この記事について
この記事はこどもと家で行うSTEAM教育の方法を記載しています。影とアートを融合させた作品をこどもと作ることで、サイエンス・エンジニアリング・アートの要素を学ぶことができます。
昨今よく耳にするSTEAM教育について、家でどうやったらいいのかわからない!そんな方は必見です
特に今回紹介する遊びはアート要素も強くでており、楽しいだけじゃなく感性も磨くことができます
必要なものは、大体のおうちにあるプラレール(またはそれに類似するもの)があればOKです
電車に光源を載せて影をつくります、そして電車が動くことで影も動くという作品です
実際にアーティストの”クワクボリョウタ”さんの作品をもとにしています
そちらの動画も載せていますので、参考にしてみてください
準備は簡単ですが、”キレイに” 影をつくるのは難しかったりします
お子さんと思考錯誤しながら、ぜひやってみてください!!
STEAM教育 とは
STEAM教育ってなんでしょうか?
科学・技術・工学・芸術・数学の5つの英単語の頭文字を組み合わせた造語。
科学(Science)、技術(Technology)、工学(Engineering)。アート(Art)、数学(Mathematics)の5つの領域を対象とした理数教育に創造性教育を加えた教育理念。知る(探究)とつくる(創造)のサイクルを生み出す、分野横断的な学びです。
出典:STEAM JAPAN https://steam-japan.com/about/
上記の通り、STEAM教育はサイエンス、テクノロジー、エンジニアリング、アート、マスマティクスの5つを組み合わせた学びの方法です
言葉だけみると難しいように思えますが、決してそんなことはないと思います
個人的には、日常生活はSTEAMの要素であふれています
勉強という形でそれらを学ぶのではなく、体験を通じて学ぶことが大事だと思っています
こどもと影を使ってSTEAMを経験してみる
さて、さっそくですが、こどもと家でできるSTEAM教育として、影を使った遊びをやってみましたので紹介します
現代アーティストの作品を参考にする
STEAM教育で、一番わかりにくいのってアートの部分だと思います
デザインなど日ごろからアートにかかわっている方なら、なんとなく感覚があるかと思います。
ただ、一般人にとっては少しハードル高いですよね
そこで、普段芸術にかかわっていない方にオススメがあります!
現代アートで調べてみるのです。そうすると、、、
まったく同じは無理だけど、家で真似できそうなものが見つかると思います
紹介する遊びは、クワクボリョウタさんの”10番目の感傷(点・線・面)”という作品をもとにしました
すこい素敵な作品ですよね!!
STEAMの作品を作ってみる
さて、これを家で作ってみましょう!!
元の作品を見てみると、移動する装置と光源と投射物の3つで構成されていることがわかります
移動する装置はプラレールを使用
さて、移動する装置ですが、元の作品も線路と電車(のようなもの)をつかっています
これはプラレールで代用します
プラレールの線路を使って、道をつくります
まずは、普通に長方形などの簡単な形にすることをおススメします!!
カーブを多用したりすると、キレイな影を作るのが難しくなります
![](https://saiko-no-papa.com/wp-content/uploads/2021/04/IMG_1792-2.jpg)
光源はスマホのライトを使う
つぎに、光源です
うちではiphoneのライトを使いました
iphoneをプラレールの電車にとりつけます
取り付け方はなんでもいいと思います
うちは、養生テープで半ば強引にとりつけました
iphoneに重さがあるので、片側にiphoneをつけるとプラレールの電車が転倒します
その場合は逆サイドに重りをつけてバランスを調整してください
光源はできるだけ低いにあるほうが綺麗な影ができます
![](https://saiko-no-papa.com/wp-content/uploads/2021/04/IMG_1798.jpg)
光の投射物にはに身の回りの物を使う
さて、最後に影になるものの線路の周りに配置します
これはブロックやペットボトル、身の回りにあるものなんでもいいとおもいます
動物のフィギュアなどがあると、結構臨場感がでるとおもいます
(影の存在感ってすごいですよね!!)
まずは一回、いろいろ置いてみてみましょう!
![](https://saiko-no-papa.com/wp-content/uploads/2021/04/IMG_1795.jpg)
![](https://saiko-no-papa.com/wp-content/uploads/2021/04/IMG_1796.jpg)
電車を走らせて、影を投影してみる
さて、配置ができたらスマホのライトをオンにして電車を走らせます
プラレールの速度”低”で走らせることをおすすめします
すると・・・どうでしょう?
思ったより難しい!!
なので、ここから線路周りに置いてある対象物の位置をずらしたり、置き換えてみたり、、、
試行錯誤してみてください!!
そして、この過程で、どういう風にモノを置いたら、どんな影ができるか、どんな大きさになるか、光源に合わせてどう影が動くか・・・などなど学びがいっぱいになります!!
最終的に完成したら、動画をとってみるのもいいと思いますよ!
この遊びのSTEAMの要素を考える
この遊びで触れることのできるSTEAMの要素を考えてみます
要素を意識しながらあそぶことで、より効果が高くなると思いますので、参考にしてみてください
サイエンス
- 光源と投射物の距離と影の大きさ
→光源と投射物の距離が近ければ影は大きく、遠ければ影は小さい - 光源の位置と影の形
→同じ対象物でも光源の位置によって影の形がかわる(光のあたる面の形に投影される) - 光源の動きと影の動き
→光源が移動すると、光源と投射物の延長線上に影が投影される
エンジニアリング
- プラレールの線路をどう組み立てるか
→長方形や正方形の簡単な形も、こどもに作ってもらいましょう!
慣れてきたらギザギザ線路にすると影はどうかわるでしょうか? - 光源の設置
→プラレールの電車に光源をどうとりつけるか
バランスをどうとるか
電車に取り付ける以外の方法はないか??
アート
- おもしろい・美しい・楽しい影の形をどうつくるか
→単に影を投影するだけでなく、やはり「感性に訴える影」になるとより面白くなります
どうやったら、感動するような影がつくれるか、色々なモノを置いたり試行錯誤してみてください
影であそぶ STEAM教育 やってみた動画
もっともっとうまくできそうな気がします
今回我が家は4回目くらいです(こどもが思い立ったように「影やりたい!」と誘ってきます)
ぜひぜひみなさんもお試しください
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