この記事について
世界のトップ1%に育てる親の習慣ベスト45(廣津留真理)を読んだ感想。筆者の娘は地方公立からハーバード大学、ジュリアード音楽院に進学された実績を持つ。音楽以外は家庭教育がメインであり、本書はその手法を解説している。30代、3児のパパが、本書を読んだ感想ととるべきアクションを記載。
本の概要
筆者の廣津留真理さんは、娘のすみれさんを地方公立からハーバード大学、ジュリアード音楽院に進学させた実績があります。その際の家庭教育を中心に、アクションとしてわかりやすいものから、昨今の時勢を意識した考え方・思想も含めて、ナラティブに記載されています。(ベスト45とタイトルにあるが、特段45個が整理されてtips形式になっているわけではない)
本書は
「生活編」:子育てにおける親の考え方、それに付随する行動
「学習編」:主要5教科以外がなぜ重要か、どう学ばせるか
「英語編」:幼児からの英語学習の仕方、ロジカルな主張の仕方
の構成で、展開しています。
英語編については、具体的に家庭での英語学習の仕方が記載されています。一方で、生活編・学習編については、それぞれどういう考え方のもとに行動すべきか に重点が置かれて記載されています。
サマリ
子どもには最上級の愛情を持って接する、、、一方で他人であることを意識し尊重する
本書籍で、最も主張されているのは、子どもを愛することでした。
「どんな時でも、何があってもあなたの味方です」
「いつもあなたを見守っているから、安心してください」
という、考え方が子どもに接する時の原則となっています。言葉にすると、そう思ってるよ!と言う親は多い気もしますが、僕ももちろん思ってます。
そして、具体的な行動として「子どもは常に褒めて伸ばす」や「失敗を許容して次に繋げる」などが書いてあり、その通りと思いました。ただ、わかっていてもついつい小言を言ってしまいがちです。
これに対して大事にすべきは、「子どもは自分とは他人である」と言う考え方なのかなと。親は子どもに対して期待をしてしまいますよね。これって、他人だったらそこまで期待しないんですよね。例えば、自分の部下だったら、自分の恋人だったらと考えた時、「なんでこれしかできないの?」 みたいな発言ってしないですよね?パワハラです。
そう、つまり子どもに対してもパワハラ・セクハラと取られるような行動は慎むべきなんですよね。僕にとっては、これが割としっくりくるアクションへの落とし込みでした。こうすることで、結構言動が見直せた気がします。子ども相手でも尊重って大事ですよね。
他人だからこそ、“やらせる“のではなくTODOリストが活きる
子どもを主従関係で見るのではなく、同僚のような形で見ることで、“〇〇しなさい“ と言うのはかなりの違和感になります(もちろん身の危険が迫るようなモノなど、全てに対してと言うわけではないです)。
じゃあどうするか?と言った時、会社でもTODOリスト活用していますよね?
幼児からそんなことする必要ある?と感じる方もいるかもしれないですが、“親から言われたことをやる“ と言う受動的な形から “自分でやることを選択する、できたかを確認する” と言う内省力も鍛えられます。
是非取り入れたい習慣と思いました。
子どもは成長する、、、親もアップデートすべき
そして、子どもばかりに成長を求め、親はアップデートされないと言う件は、胸に刺さりました。もちろん仕事などで学びはありますし、成長はしています。ただ、子どもと向き合うと言う点での成長はどうだろうと、自分に問いかけてました。
自分が子どもの時と比べて、世の中の考え方・テクノロジーも大きく変わりました。世界はグッと狭くなりましたし、だからこそ多様性が重要にもなっています。そういった面を、親もアップデートしていかなければ、古い価値観を子どもに押し付けることになりかねないですよね。肝に銘じます。
主要5教科以外は家庭で学ぶ、、、地域・社会の問題を考える
その流れで、学校教育に頼るなときます。僕は割と学校教育を信じて育ってきたので(多少後悔もありますが苦笑)、まさに自分をアップデートしなければと思いますね。
特に地域・社会貢献は大事な概念と思います。なぜなら、本書にも記載されていますが、これからは“問題の解決能力” が問われると思います。“問題の解決能力” には、問題発見、解決策の選定、アクションまでが含まれています。学校教育では、解決策が選定されていて、それを正しく解くことが重視されていますよね。
問題を発見するには、社会に出ていくことが一番かと。そのために地域・社会貢献活動等を通し、何が世の中で問題になりうるのか?を考える機会が重要なのではないでしょうか。それを解決したいと思う時こそ、強烈なモチベーションのもと成長するのだと思います。
本書を読んで、僕も地域のボランティア活動に参加すると心に誓いました(優先順位的に数年後のTODOリストに入れました)。
英語は言語としてだけでなく、思考法としても重要
英語マスターのメリットって、ほんと物凄いありますよね。僕は恥ずかしながら英語が苦手です。正直、反面教師ですが、子どもに同じ道は歩ませたくないなと。
本書では家庭での英語学習方法が記載されていますので、こちら我が家でも取り入れて実践しようと思います。
また、英語編には英語学習法だけでなく、英語における主張の仕方が記載されており、面白かったです。ロジカルに主張すると言う点で、日本語は得意としていないんですよね。そして、ロジカルに主張することについ、学校教育では教わらない。だからこそ、家庭で意識せねばならない点と、念押しされた気分になりました。
取り入れるアクション
本書を読み、我が家では具体的なアクションとして
①TODOリスト
②家庭での英語教育
を取り入れて実践したいと思います。実践結果はまた別途報告できればと思います。
まとめ
正直学びの多い本でした。元から僕が思っていた考え方と共感できる部分が多く、頭の中にあった思いを言語化してもらった感じです。お気づきかもしれないですが、従来の学校教育には割とネガティブに書いてあるので、その辺り、読みづらい方もいるかなと思います。
上記に具体的なアクションとして取り入れる項目を挙げましたが、細かい点で言えば、もっと褒めて伸ばすとか、意識しないといけない部分は多々あります。自分の中で再度整理できればと思っています。
是非お手に取ってみてください!
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